トラネキサム酸とは?

トラネキサム酸は、最近では顔に出来たシミを改善するための薬というイメージがあるのではないでしょうか。トラネキサム酸を含む薬は一般のドラッグストアでも購入することが出来ますし、かなり身近な存在になりつつあります。

 

でも、もともとは血管からの出血を止めるための医薬品であって、長らくさまざまな病気の予防薬、治療薬として医療現場で使われてきました。

 

実はとても作用が多様な薬で、使い方も一つではありません。
単純にシミを消すだけの成分ではない、トラネキサム酸についてちょっと勉強してみましょう。

 

・抗プラスミン薬

白血病などの病気で異常な出血を食い止めるために、身体のバランスを整える薬がトラネキサム酸です。もともと人間の血液中には「フィブリン」という物質があり、これが血栓を作ることで出血を止めてくれるのですが、このフィブリンを分解する「プラスミン」という物質とのバランスで異常な出血や異常な血栓を起こさないような仕組みになっているのです。

 

出血が止まらない体質ではプラスミンが過剰に活発化しているので、このはたらきを抑制する必要があります。それがトラネキサム酸の働きで、それによって抗プラスミン薬に分類されています。

 

・抗アレルギー薬

プラスミンは体内でアレルギー反応を引き起こす物質でもあり、抗プラスミン薬は抗アレルギー薬にも該当します。だからトラネキサム酸は、湿疹やかゆみを起こす炎症系の皮膚病を緩和させるための薬としても有効です。

 

病院の皮膚科で処方されたことのある人も多いかもしれませんね。

 

・シミ改善薬

同じく皮膚科での処方もありますが、シミを改善するための作用も医薬品として認められているのがトラネキサム酸です。こちらは美容目的なので保険適用外ですが、医薬品としてシミ、特に肝斑に対する効能を認められているのはトラネキサム酸です。

 

今では化粧品などにも誘導体が配合されるようになっていて、美白剤としても人気を集めていますね。こちらも厚生労働省から有効と承認されている成分です。