トラネキサム酸がなぜ効くか?

実は皮膚科医の専門家の中でも、「どうしてトラネキサム酸が美白効果を発揮することが出来るのか」という点についてはかなり前から議論が続いていると言います。

 

学会などでもトラネキサム酸はかなり注目の的だそうで、研究セミナーなどでは立ち見の参加者も出るほどと言いますから、かなり「アツい」成分と言えそうですね。

 

専門家が頭を捻るくらいですから私たち素人が理解出来るわけもありませんが、期待の高まる成分ですから、ちょっと勉強してみましょう!

 

・美白効果はなぜ起きる?

肌を白くする、いわゆる美白効果は、そのほとんどがチロシナーゼという酵素が活性化するのを阻害することで得ているのが一般的です。

 

チロシナーゼというのは、チロシンという物質を原料にメラニンの元を作り出す酵素のこと。

 

チロシナーゼが元気いっぱいはたらくと、メラノサイトも元気いっぱいメラニンを作り出してしまうので、大元であるチロシナーゼにあまり働かないようにしてもらうアプローチがほとんどの美白法なのです。

 

でもトラネキサム酸にはこうしたチロシナーゼ活性阻害効果などはありません。
そこが専門家にとっても不思議な点だったのですね。

 

・プラスミン阻害効果が美白する?

多くの研究者が、トラネキサム酸のプラスミン阻害作用がメラニン生成を抑えるのであろうという昔の論文を使用していたそうなのですが、なぜプラスミンの阻害がメラニン抑制につながるのかメカニズムがまったく追求されていなかったそうです。

 

いくつかの実験や実証はあるにせよ、専門家の「なぜ?」には何一つ答えがなかったわけですね。
そこへ、最新の実験結果では「メラニン抑制は起こっていない」という結論が出て、余計に注目の的になったと言うのです。

 

・表皮細胞への取り込み阻害が鍵?

山形大学が長い年月をかけて行った実験で、トラネキサム酸がメラニン生成を抑制しないことがやっとわかったと言います。

 

そして、メラニン生成を止めるのではなく、出来たメラニンが表皮に取り込まれるところを阻害するのではないかという仮説が出たそうなのですが、これがつい最近の2013年の発表。これから実証を重ねて行くまでまだまだ道のりは長いですが、研究者の熱意には頭が下がりますね。